2007年 08月 05日

忘れられないこと


近頃、とても物忘れが激しい。
例えば、昨日の夕飯は何をいただいたか?

もちろんまだ、何とか思い出せます。
ただ反応よく、出て来ません。




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一体いつ何をして、いつ何をするのか、エクセルでカレンダーを作り’備忘録’として、記録に残すことにしました。

。。。。。備忘録の存在を忘れる。

ここまできたらPCの前に’備忘録’と書いた札を下げておかないと、備忘録の意味がないですね。

一体いつ何をしたのか、、、、





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先日夫婦で出かけることがありました。

もちろん二人揃って出かけることは多いのですが、ちょっとあらたまった席に出かけることは、そうそうありません。

着るものにも、少し気をつけてみました。





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暑い日でしたが着物にしようと、一枚の着物と帯を取り出します。

紺地の上布と、麻地に手書きの絵が描かれた帯。





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これは私の母の着物です。

着物が好きな人でした。
もちろん、途方もなく贅沢に着物を誂えていたわけではありません。

母が亡くなってから、しばらくは見向きもしなかった着物ですが、数年前から好んで着物に手を通すようになりました。





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この日の着物は、格別の思いの着物。
手に取るたびにきっとこれからも忘れられない思い出を抱きつつ、手を通すであろう着物です。





母が亡くなった後、箪笥の整理をしていました。
畳紙をあけ、着物を見ながら在りし日の母を思い出しながらまたしまい、そしてまた次の畳紙をあけ、、、いくら時間があっても進まない整理でした。

そんな中、新しい畳紙が夏着物の中から、出て来ました。





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中にはまだしつけがついたままの夏上布が。
そして、本来でしたら、帯箪笥に入るはずの帯が一緒に入っています。
帯にも糸がついたままでした。


きっと、これを夏に着ようと思っていたのでしょう。

’この上布に、この帯を、、、’






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ものに書き留めなくても、忘れられない思い出。
母の気持ちを思い、袖を通す、夏の日。


母が亡くなって何年もたつのに、畳紙をあけると、香ってくる母の匂い。

今年も、母の記憶が匂い立つ季節となりました。





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都心とは思えない青々とした木々に囲まれた贅沢な空間をもつ、お料理やさんに行ってまいりました。ちょっとあらたまった席でしたので、お料理のお写真はありません。でも、早めに行って雰囲気だけは写真におさめてきました。暑い夏、一服の清涼感。
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by morimaman | 2007-08-05 18:57 | 日々の出来事 | Comments(20)
Commented by suu-life at 2007-08-05 21:39
今日は亡き母の初盆供養でした。
ふいに母の記憶が蘇る時があり、まだ何処かに居てくれるような
不思議な気持ちになります。

そうですか・・・ お着物にはお母様の香りが残っているんですね。
嫁ぐ私のために着物をいくつか仕度して持たせてくれたのに
殆ど袖を通すことなく、娘柄の着物が似合わない年齢になってしまいました。
勿体無いことですね。
でも母が着ていた大島の着物を貰ったので、私もいつか着てみます。

今日は叔母や従姉妹から、母に似てきたと言われました。
morimamanさんは言われませんか?
Commented by morimaman at 2007-08-05 22:23
suuさん。
いろいろなことがあった私と母です。
でも、時が全てを優しい物語にしてくれました。

>>母に似てきたと
手とか指とか、足の指、、、母にそっくりです。私はパーツで母とそっくりなようです。

お母様の大島紬、きっとお母様によく似ていらっしゃるsuuさんがお召しになったら、、、、益々似てこられるのでは?
母への思いと共に、着ているような気がする着物。娘もそう思いながら、私くらいの歳になったら、袖を通してくれるのかしら?とも思います。
Commented by miyu at 2007-08-05 23:20 x
すてきなお話ですね。
わたしも、数年前のお正月、どうしても着物が着たくて母の若い頃の着物を着せてもらいましたが・・・
わたしのほうが身長があるため、袖が・・・・笑。
着物っていいですよね。
成人式に買ってもらった着物、粋な感じで気に入っていますが、なかなか着る機会がなく残念です。
morimamanさんみたいに、着物を着ておでかけ、してみたいです。
morimamanさんは着物のイメージぴったりですので、うらやましい!!
Commented by ymomen at 2007-08-06 00:15
お目にかかって、なるほど着物がお似合いになる方と思いました。
お母様のお着物をお召しになるのは、ごく特別なお思いですね。

今回、着物の展示のお手伝いをして、着物を貸してくれたともだちは、それぞれの着物に特別の思いがあるものと知りました。
気軽に買う洋服にない、特別なものが、着物にはありますね。

ある方に、茄子のチャームをいただきました。
ボケ防止よ、と。
タイトルの備忘録とおっしゃるのと、帯の茄子がマッチしているのが、ちょっとおかしくって。
Commented by *やん* at 2007-08-06 00:46 x
お母様の「思い」が娘さんに伝わり、お母様はとっても喜んでいらっしゃい
ます。
、、、私にははっきり感じ取ることが出来ました。

親孝行をされましたね。

もちろんお着物もですが、
手書きの茄子、、、 素晴しい帶ですね。

お母様が娘さんに感謝をされ、娘さんにはきっといいことが起こり
ますよ!!
Commented by mikomiko114 at 2007-08-06 03:26
物忘れ・・・とあって、よかったぁ~。と、(笑)
やっと先日papa-sanの題を思い出して挨拶したんです・・・随分時間がかかりました、思い出すのに。ちくわ耳でした、スイマセン。

アレ?先日の品川晩餐は「特別」ではなかったのでしょうか?
お洋服でしたねぇ・・・冗談です。
本当に、お似合いです。分かります!
着物姿でも、やっぱりあの大きなカメラを…笑
着物って、すごいですよね、何年経っても美しく、何年経っても触れる人の手は優しい手。
作る方にも気持ちがこもっている分、雑に扱うのが失礼で、皆が丁寧に扱う、感謝して片付ける、日本人の素敵なサイクルな気がします。
あんみつ姫のように走りまくった七五三の長女(三)には分からない事でしょう・笑

座布団!完成ですか?それとも、ミルクティー技ですか?
Commented by morimaman at 2007-08-06 06:45
miyuさん。
本当に着物っていいですね。
私は母より背が高いのですが、母がいっぱいっぱいで裄をを出していたために、着ることができます。

miyuさんもお母様のお着物をどんどん着てください。裄はなんとかなる?
きっと、おかあさまのいろいろな思いが詰まった着物。それをご覧になって、うれしくお思いになったのではないでしょうか。

今度、一緒に着物を着てお会いしましょうか???

Commented by 讃岐おばさん at 2007-08-06 08:00 x
私も先日、蛍が描かれている夏着物を誂えました、阿波藍染めです。
娘に着てもらえるように裄はちょっと長めに(笑)

母の形見は帯だけですが、子供たちに可愛い浴衣を縫ってくれた事を思い出しました。

こうして日本の着物を受け継いでいきたいですね。
Commented by くに at 2007-08-06 15:20 x
わぁっ、またまた美しい朝顔のお写真からですね。
そこから続く数々のお写真もとても美しく、
更にはなんて美しい想い出も・・・。
お着物の後姿のお写真、思わず息を呑んでしまいました。
Commented by carpe_diem_1028 at 2007-08-06 19:29
素敵なお着物。私も夏の着物を次に作るときは、紺色に白い帯、と決めています・・・って、いつ買えるのかしら?
私も来週は都内某所でお呈茶なので、がんばって絽の着物で出かけます。

私の着物も夏物以外は全て母と伯母のお下がり。着物って、親子、孫まで大事に伝えられるのがいいですよね。
Commented by Saori at 2007-08-06 19:34 x
朝顔、綺麗に咲いていますね。
うちの朝顔、今朝見たらつぼみ?らしき物が出てきました。
咲いたら写真撮ります(^^)

お母様の思い出と着物、読んでいて祖母を思い出しました。
祖母は日舞の名取で、ほかの事は質素にしていたのに、踊りとなると随分お金をかけて、着物もたくさん贅沢に誂えた人でした。
亡くなった後、母と2人の妹で祖母の離れにあった着物のお部屋の整理に行った時、3日かけても結局終わらず、同居していた弟に処分を頼んでしまったとか。その時、もらってきた着物のうちの一枚を先日母が持ってきてくれました。やっぱり畳紙を開けた時、祖母の香りがふわっとしたのを思い出しました。
morimamanさんの着ていらっしゃるお着物、茄子柄の帯が本当に素敵です。私は自分で着物を着られないので、着物、持っていても宝の持ち腐れです。着られるmorimamanさんがとても羨ましいです。
Commented by morimaman at 2007-08-06 22:06
momenさん。
母の着物に手を通すたびに、いろいろなことが思い出されます。
今、やっと母の着物がしっくりとくる年齢にもなりました。

きっと、皆さんはそれぞれに思いがあって、着物を着ていらっしゃると思います。
私も、母の着物私の着物を、娘に渡していきたいです。
そうやって、繋いでいけるものですね。

>>ボケ防止茄子はそうなのですか?初めて知りました。ではこの茄子
の帯も、私が探している茄子のモチーフの銀細工の帯留めも、、、潜在意識が働いて、茄子に向かっていたのですね!!

茄子の御守りでも買って来ようかしら?
Commented by morimaman at 2007-08-06 22:09
やんさん。
ありがとうございます。
本当に、いろいろな事があった母娘でしたので、今穏やかな気持ちで母の着物を着ることができて、良かったと思っています。

手書きの茄子。母の知り合いの日本画の先生にお願いして描いて頂いたものかと、思われます。
実際に見ると、茄子紺が美しいです。

>>きっといいことが起こりますよ!!

待っています!
Commented by morimaman at 2007-08-06 22:17
mikomikoさん。
ちくわ耳、でもちゃんと思い起こせて凄いです。(パチパチ)

品川晩餐も特別です。だって、魔女の正装でまいりましたでしょ!
なかなか、正装はしません。普通は普通の人間と同化しなければいけませんので。
なので、もの凄く特別でした。
主人からも’魔女の会合はどうだったと?’と言われたくらいですから。
と言うことは、みんな魔女?
1年に1回の会合の日!

カメラはコンデジさんですよ。さすがに。しかも集まられる前の誰もいらっしゃらないときに時に撮りました。(ほほほ)

昨日、お茶事のお稽古。猛烈な暑さで、帰りは空車のタクシーを見つけて、走りましたよ。お局が、、、(あんみつ姫みたいに可愛くないです)

こちらは、ミルクティー技です。残念!!!

Commented by morimaman at 2007-08-06 22:21
讃岐おばさん。
素敵!!阿波藍染めですか。いつか、ブログでアップして下さい。
ぜひぜひ。

何だか、だんだんと絹の柔らかものより、紬や上布、などの着物に目がいくようになりました。
阿波の藍染め、素敵でしょうね。
私は、母が仕立てていなかった博多帯を先日やっと仕立ててもらいました。

自分の故郷に名産としてあるものを、身につける喜びもありますね。
Commented by morimaman at 2007-08-06 22:28
くにさん。
今夏は朝顔日記を看板写真にしようかな、、、と。

こちらの料理屋さんもなかなか風情があって素敵でしょ。
ご夫妻が帰任のおりには、ぜひ行きましょう!!きっと、主人が何とかしてくれると思います。(何せ、○坂 ○二ですから)

私の後ろ姿、、、、ひろ〜〜くそして、いい感じで丸い背中が、、、もっと、楚々としなければ。

息を呑むって、、、ひっろいな〜〜って。
Commented by morimaman at 2007-08-06 22:34
carpe_diem_1028 Shinobuちゃん。
夏の着物は、いいですね。
私は、絹紅絹や綿紅絹、すずし、、、など心惹かれるものがいっぱいです。
でも、伝統工芸であったり、とても希少価値が高く手が届かなかったり、、、
ある方から’家を買うつもりで、大島や、芭蕉布を買いなさい’と言われましたが、そこまでは、、、

母の着物を娘が娘の着物を孫が、、、そうやって伝わっていく着物の方が本当に本望だと思います。

先日、お茶事のお稽古が先生の庵でありました。お稽古なので時間が11時から、、、もちろん古い庵なので、エアコンもなく風炉には炭が、、、

汗疹が、、、
Commented by morimaman at 2007-08-06 22:41
Saoriさん。
うちの母も、Saoriさんのおばあさまと一緒です。日舞の先生をしていました。
着物は好きでもあったのですが、必要でもありました。

結構、他人様の前にでることが多かったので、自然と増えていったようです。

きっと、着物好きでしたので、箪笥に1枚ずつ増えていく楽しみもあったのでしょうね。

着物はやはり、身に纏うものですから、持ち主の香りが移ってしまうのでしょうか。未だに、私の和箪笥を空けると、私のより母の匂いの方がし
ます。

着物は、着ていくうちに自分にあった加減がわかってくると思います。
私も、母達に少しは習いましたが、正式に習ったことはありません。

挑戦です!!
Commented by hiro-schon at 2007-08-09 12:54
とても素敵なお着物ですね。白い帯がすごくいいです。
そして、素敵なお話ですね。
歳を増すごとにだんだん母に似ている自分を感じながら、母との時間も
大切にしたいと思います。

↓せいろ蒸し、勿論知ってます。というか、食べてました。
なんだか懐かしくなって食べたくなってます。
Commented by morimaman at 2007-08-09 21:29
hiro-schonさん。
ありがとうございます。母と共有した大人の時間は短かったですが、とても濃い時間を過ごしたように思えます。

よきにつけ悪しきにつけ、、、

お母様との時間、、、大切にして下さい。母から教わらなければならな
かったものが、未だたくさんあったと気づく今日この頃です。

せいろ蒸し、私も本当に頂きたい。


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