2008年 03月 16日

上海    苏州へ 2




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苏州(蘇州)での、もう一つの楽しみ、世界遺産巡り。

といっても、ここ留園しか、見る事はできなかったのですが、素晴らしい邸宅でした。








中国の官吏登用試験の科挙に、受かった高級官吏の財力は、私の考えを遙かに越すくらい、大金持ちだったようです。

贅を凝らした建物、調度品、そして庭園風景の見事さ、、、

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いろいろな表情を見せる、いろいろな表情をしている回廊が、建物と建物を繋ぎ、そこからは、素晴らしい庭を望むことができます。




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花窓から見える庭の風景も、直に見るのとは、風情が違います。
きらびやかに着飾った婦人達が、この窓から見える殿方の品定めをしていたのかもしれませんね。
美しく刺繍された扇で、口元を隠しながら。。。





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こういう部屋もありました。
向こうの部屋からは、絵が描かれている絹張りの壁なのですが、こちらの婦人の間から見える景色は、透けて、男性やその客人の動作が見えるようになっています。




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公的な部屋は全て、男性部屋・女性部屋にわかれ、その装飾も、男性部屋の方が豪華な作りになっています。




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ここ留園は、映画ラスト・エンペラーの撮影にも使われた場所だそうです。
そういえば、どことなく見たことがあるような景色。




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回廊の向こうに、旗袍(チーパオ)を着た若い女性達のざわめきを感じるような、時。




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邸宅内は世間の風が何一つ吹いてこない世界だったかもしれません。



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塀は、全てのものを遮断しているかのように、高く高くそびえています。




そして、世間の風に当たらぬように奥深くにある、お姫様のお部屋は。

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こういった調度品に囲まれて、大事に大事に育てられていたのでしょう。
まさに’深窓の令嬢’を実感しました。




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親が決めた人との、婚姻をここで、じっと待っていたのでしょうね。
時々お屋敷を抜け出すような、おてんば姫はいなかったのでしょうかしら?

高い塀に囲まれて、多くの雇われ人があちらこちらに配されていては、無理なことかもしれませんね。






さて次は、絶対に行きたかった所へ。

でも、行きたいところとはちょっと違うところに連れて行かれましたが。


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苏州刺绣研究所(蘇州刺繍の研究所)です。




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蘇州の両面刺繍として有名な技法で作成されたもの。
裏もこれと同じものが刺繍されています。




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玫瑰の花びらに、群がる鯉。

思わずんんん、、、と唸るような作品です。
刺繍針も、短く細く、糸はきっと普通の絹糸のよりを戻して6〜8分割をしたくらいの細さ。
その細い糸で、空間を埋めていくのです。
気が遠くなるような作業。

表裏違う図案、、、例えば、表が犬で裏が猫。
これは、表から刺繍をする人の糸を、別の人がその糸を裏で受けて、別々のものを同じ形で刺していく、ということでした。
この場合、布は、縦に立てて刺し進めていくそうです。




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二人で大作を作成中。
糸の色見本は、小さな図案写真一枚。
そこから、色を拾うので、やはり同じ図案でも、刺し手によって雰囲気の違うものになるということでした。







こちらでの写真撮影は、NGです。
職員の方から、他の見学客がいないときにどうぞとおっしゃって頂いて、撮らせて頂きました。
こっそりと、、、


刺し手の方達は、お日さまの光があるうちしか刺繍をしないそうです。

そうでしょうね。

とてもいいものを、拝見させて頂きました。

できれば、体験コーナーがあったらよかったのに。(たぶんそうしたら、日本に帰ってきていない)

糸とか、針などの備品も欲しかったけど、、、











こちらの販売所に、とても素敵な刺繍の作品が売っていました。
いろいろなデザイン。

今、日本の和服も蘇州刺繍の物が多いのですが、こちらにも袋帯がありました。仕立て上がりのお値段が表示してあります。

ハンカチやお土産のポーチ、、、、

実は欲しい物があったのですが、とてもいいお値段。
もちろんあれだけの手間暇がかかっているので当たり前ですが、やはりちょっと考えるお値段。

結局諦めて、ホテルに帰ったら同じ物がショップにありました。
しかも、お値段は半額以下。
’これは買おう!!’

と思って、じっくりと見せて頂いたら、、、
お値段分の手。

糸の刺しの粗さ、糸の始末の粗さ、、、(ひどくはないのですが)

蘇州刺繍は同じ図案で、お値段がピンからキリまで。
その訳はよく見ると、刺し手の技術いかんによるようでした。

次回、行くことがあったら、納得がいく作品を手に入れます。






私が欲しかったものは、こんな感じの旗袍の図案です。
でも、思い出しながらも自分の創作が大部はいっているので、実物はもしかした全く違うかもしれません。









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私の手許に本物が来たら、アップします。

いつになることやら、、、
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by morimaman | 2008-03-16 16:02 | 日々の出来事 旅 | Comments(28)
Commented by *やん* at 2008-03-16 18:36 x
なになに??????????
ラストの旗袍はmamaが描いたの????????

なになになになになになに??????????????

什麼~~~~~~~~~~???????????????

可愛いよ〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

Commented by morimaman at 2008-03-16 19:09
やんさん。
落ちついて下さい♪

こんなだったよね〜、とmayに見せながら描きましたが、顔彩の扱いがイマイチで、スキャンしたら、アラが見える見える、、、
mayからは’そんなに買いたかったの〜〜?’と言われました。

で、結局買わなかったのでした!!
Commented by 讃岐おばさん at 2008-03-16 19:45 x
すご~~~いいい!!!!!!
旗袍、ステキ~~~~!!!!!
こんなの私も欲しい~~~!

留園は10年前に行きましたが、この写真を見て思い出しましたよ♪
そうそう、刺繍も!すごく細い糸を簡単に針に通すでしょ?!
裏と表に違う絵柄の刺繍、これもすごい技ですよね!
Commented by morimaman at 2008-03-16 20:37
讃岐おばさん。
旗袍、色々なものがありました。もっとゴージャスなものとか、、、お値段もガッピョ〜〜〜ンとあがりますが!!
このまっ赤な旗袍が、とても可愛らしく、この旅行中ずっと考えていました、、、、
次回は絶対に買います!!教から倹約☆

蘇州の刺繍、とても美しかったです。うっとり、、、若かったら、修行に行きたいと思ったかもしれませんね♪
Commented by suu-life at 2008-03-16 20:45
素晴らしい邸宅ですね。
morimamanさんの語りがドラマを見るようです。
絹張りの壁の向こうに愛しい人がいるのでしょうか?
この邸宅の中で、いくつもの恋が生まれのでしょうね。
でも、その大部分が悲恋?かしら・・・

こちらの刺繍の見事なこと・・・
とても美しい刺繍ですね。私も実際に見たくなりました。
見たら絶対に欲しくなるに決まってますが・・・


Commented by morimaman at 2008-03-16 21:44
suuさん。
本当に素晴らしい邸宅でした。賑やかな観光客と遭遇することもなく、静かに妄想にふけながら、散策することができました。
いろいろな妄想が、浮かぶロマンティックな邸宅です。でも、石畳で、冬は寒かっただろうなぁという、現実的な思いも浮かびましたが、、、

蘇州刺繍、、、一緒に買えば恐くない。。。
Commented by ymomen at 2008-03-17 00:46
こういう邸宅がいくつあったのでしょう。
いままだ”蒼穹の昴”を読んでいるので、文秀宅はこんなであったかしら、という想像をしています。
わたしも訪れてみたいです。
絹を貼った窓の作りや、花窓に魅かれます。
中国とはやはり偉大な国。
そのプライドが全土に戻る日を願います。

刺繍の見事さ。
両面で違う図面が創作できるなんて、想像できません。
姐さんの描かれたジャケット、かわいいですね。
漢字が読めなかったのですが、何と発音するのですか?
腰が隠れるくらいの長さ?
ほんとにかわいいですね。
Commented by azumi_diary at 2008-03-17 05:16
おはようございます。
4年もの間上海に住んでいたのに、実は蘇州には行ってないんです。
あの頃は車でデコボコ道を4,5時間かけて行かなくちゃならなかったので
幼子を連れての旅は無謀だったんですよ~。
今なら絶対行きたい!!!
でもモリママさんの記事を見て一緒に行った気分になりました。
ありがとうございます^^
蘇州刺繍は素晴らしいですよね。
我が家にも記念の物がありますが・・・そこそこの物です(爆)
チーパオのデザインが可愛い^^
私、住んでる時にチーパオ作ったんですけど・・・今じゃ着ると同時に裂けそうです(汗)
Commented by *やん* at 2008-03-17 08:43 x
やはりmamaが、、、☆☆☆☆☆

roomroomさんのところでも、可愛いイラストを見たばかり
だったので、
   突然なんだ〜!!  
   みんなイラストレーター???
   何始めたの〜〜〜〜!!!!!!


って、焦っちゃったのです^v^;;;

讃岐おばさんへのコメント、、、
  >次回は絶対に買います!!教から倹約☆

教からって、、、 何かの宗教かと思った(笑)!!!!!

Commented by morimaman at 2008-03-17 09:16
momenちゃん。
こういう邸宅が、蘇州にはまだ後2つくらいはあるようです。
北京に行くと、また違った趣の邸宅があるのでしょうね。
文秀宅は、こういった凄いものか、四合院の作りなのか、、、と私も想像をしていました。
’蒼穹の昴’私も、夢中になって読みました。中国の壮大さと、懐の深さ、そして、爛熟期の中国。
こちらの邸宅には、きれいに刺繍をされた小さな靴がありました。そう、纏足です。
確か清末の女性は纏足はしなかったと思うので、西太后は堂々と歩いていたのでしょうね、、、
今蒼穹の昴の続編、’中原に虹’全四巻を読み終わりました。

旗袍、チーパオと言います。私達がチャイナ服と総称をしているものです。これは、着るとちょうど、おしりを隠してくれる長さです。
寒いときはこれに綿が入っている旗袍を着ている方を見かけたりします。

こういう刺繍が繊細な旗袍は、もう映画でしか見られませんでしょうか。。。
Commented by morimaman at 2008-03-17 09:24
azumiさん。
おはようございます。
蘇州まで、今では高速道路を使って、1時間半で行けるようになっていました。
4,5時間の凸凹道。。。NHKの取材班のような旅だったのかもしれませんね。

蘇州刺繍は、本当に素晴らしかったです。欲しいのと、刺してみたいのと同時。
また別の研究所に見学に行きたいと、思っています。そして、買います!!
azumiさんがおっしゃるほどほどのもの。。。いえ、今では、とても貴重だと思います。一度、拝見させて頂きたいくらいです。

旗袍も。うちの娘が、試着したのですが、細いためぶかぶかで、やはり、きちんと採寸をした、オーダーでないと、きれいなラインはでませんね。

私は、西太后の扮装で変身写真を撮ります!!きれいな旗袍、着てみたい。身体は丸いけど、、、
Commented by morimaman at 2008-03-17 09:26
やんさん。
焦らずに、、、写真がないので描かなくてはあの旗袍の感じがだせない!!と思っただけで、へたくそでごめんなさい!!

漢字の変換ミス、、、ごめんなさい。
いつものことですが、讃岐おばさん、ごめんなさい。
Commented by mahos-table at 2008-03-17 11:37
すごい、上海に何度も行っていながら、
行ったことのないところばかり!
まったく、食べることにしか興味がないから駄目ですね(笑)

morimamanさん、絵、上手ですね~。
文才、写真のセンス、などなど、
全体的なセンスがとってもよいのですね^^
本物が楽しみです♪
Commented by mmiyu91 at 2008-03-17 16:26
いい雰囲気の建物ですね。
こういう古くからの建物を訪れると、当時の人々の息づかいというか、そういうものを肌で感じられるような気がしてしまいます。
この景色に、morimamanさんはぴったりなイメージが・・・
ホホホ・・と笑ってそう。笑

刺繍も、素敵ですね。
しかし、作業風景を見るだけで、目が疲れてしまうわたしです。笑
Commented by morimaman at 2008-03-17 20:53
mahoさん。
初めてのお上りさんなので、あんな所も行ってみたいこんな所も行ってみたいと、、、欲張ってみました。
本当は、もっと行きたいところがあったのですが、3泊4日なので、この辺が限界かと。

美味しいものも頂いてきました♪
絵、、、いや修行しようにもどうにもこうにも。。。。です。
Commented by morimaman at 2008-03-17 20:55
miyuちゃん。
古い建物は、本当に一人では歩けないほど、身近に昔の人の息づかいを感じます。

ほほほ。。。。西太后もしくはマリアテレジアと呼ばれています♪
(姿がね、丸いだけ)

刺繍素敵ですよ。もう少し若かったら、いや、まだまだ若かったら修行に行きたかったです。
Commented by ヒデさん at 2008-03-17 23:21 x
始めまして、台湾の新竹に住んでいます。弊社の支社が蘇洲のサイエンスパークにあり、前々から旧市街を訪れたいと思っているのですが、機会に恵まれません。美しい写真を見て、何とか口実を作って滞在を伸ばし、ゆっくり訪れてみようと思いました。
Commented by morimaman at 2008-03-17 23:38
ヒデさん。
初めまして。
台湾の新竹におすまいですか。昨年。ちょっと通過をして、もっとゆっくりと散策したなぁと思いました。

蘇州にも支店がおありになるのですね。ぜひゆっくりと散策をなさって下さい。
本当は、もっと行きたいところがあったのですが、駆け足となりました。運河の小さな旅や、蘇州刺繍の素晴らしさに触れることができ、いい旅だったと思います。
Commented by ako_bishoku at 2008-03-19 02:59
さすが中国、昔の建物なのに、素晴らしい出来ですね。
お姫さま、どんな様子で育っていたのか、想像も膨らみますね♪
私は、ずっと昔だけれど、楊貴妃のお城を見て、すごいなぁ、と
思ったのを思い出しました。

チャイナのブラウス、届くのが楽しみですね!
Commented by hiro-schon at 2008-03-19 07:58
蘇州刺繍、素敵です。ぜひ見てみたいです!
「玫瑰の花びらに、群がる鯉」微妙な色使いがいいですね。
両面違う刺繍にもすごく興味があります。
行ってみたいです。
Commented by 4halfmoonbay at 2008-03-19 09:56
小粋なおじょうちゃんが似合いそうなお洋服。
morimamanさん、デザインですか?かわいい!
蘇州刺繍の刺繍の光の入れ方が抜群ですね。こんな細かい作業は絶対にできないな~とため息。
個展にお越しいただけるとのこと。ありがとうございます。嬉しいです。
もしお時間がお決まりでしたらお知らせくださいませ。
常駐はしておりませんのでそのお時間に伺います。
Commented at 2008-03-19 10:00
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by carpe_diem_1028 at 2008-03-19 23:28
建物の内装、すてきですね。morimamanがお待ちの旗袍も。
花窓、男女の部屋を分ける彫刻のある仕切り。
深窓の令嬢を想像しました。でも、それは絶対に自分ではない
(笑)。私はその窓の外で働く婢?の方がいいかな。
Commented by morimaman at 2008-03-20 08:51
akoさん。
楊貴妃のお城ですか。。。とても興味があります。
古の人は、日がな一日どのように暮らしていたのでしょうか。

特に女性達。奥さんも一人ではなかったようですし、、、
お姫様達は、そのような世界に疑問は持たなかったのでしょうかしらね?

旗袍の刺繍、次回は未定の蘇州訪問のさいは必ず欲しい!!と思っています。ず〜〜〜と先かもしれませんけど。お待ち下さいますか?
Commented by morimaman at 2008-03-20 08:56
hiro-schonさん。
蘇州刺繍、一度は挑戦したいような。。。風に運ばれていってしまいそうな、華奢な糸を華奢な針で、刺して、、、

鯉は、躍動感があり、まさに逸品でした☆
全て、糸の結び目がありません。5mm四方の空間を刺しても刺しても刺し終わらない、果てしない作業。。。

hiro-schonさんもきっと釘付けになられると思います♪
Commented by morimaman at 2008-03-20 09:01
Mayさん。
蘇州刺繍、本当に実際に刺してみたい!!いまかなり、真剣に思っています。
日本では、教えて下さる所などないのですが、、、研究所では、きっと糸の色染めもしてあるのだと思います。

旗袍は、こんなだったかなぁと思いつつ創作をしました。
実際はもっと、繊細で素敵でした。(当たり前ですが)
夢にでてきます♪

個展、行かせて頂きます。
楽しみです。
Commented by morimaman at 2008-03-20 09:02
鍵コメ 2008-03-19 10:00 さま。
ご連絡させて頂きます。
ありがとうございます。
Commented by morimaman at 2008-03-20 09:04
Shinobuちゃん。
まさに、深窓の令嬢です。
それも素敵な響きですが、世間を知るということは、楽しいもの。私も深窓の令嬢よりは、世話焼きの小母さんでいたいです。

乳母なんてどう?

29日、予定通りお待ち致しております。


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